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“人外魔境編”収録作品のこぼれ話。
テーマ書きは、メチャメチャなテーマが出されると、それはそれでネタに走れて楽しかった。
でもネタに走ると、小説としてはあんまりまっとうでなくなるから、別枠に入れちゃいました。
世にも怪奇な物語 |
テーマは…「旅と狂気と七面鳥」。 誰が考えてこんなテーマになったんだっけ。もう忘れちゃったよ。 「世にも奇妙な物語」というドラマがありましたけど、そのノリで、 ストーリーテラーが怪奇なお話を皆さんにご紹介するという形。 「通り魔」は、近代文明と魔物が混在する時代をイメージして。 泉鏡花が“通り魔”という言葉を使っていて、それが好きでして。 「一九九二年の夏休み」――タイトルは映画『1999年の夏休み』から。 映画は大好きですが、内容は全然関係なく、むしろNHKで 随分昔に作られた“少年ドラマシリーズ”(『なぞの転校生』とか)の 雰囲気を意識していました。「空飛ぶ七面鳥」はなぁ、もう何だっけ。 思いこみの激しい、オタクな粘着君。七面鳥の顔って、焼けただれた ようだなぁと思ったことから、何故かこげな短編に。 |
記憶の旋律 |
テーマは「音楽物」でした。ちゃんとしたストーリーというよりは、 何となくのイメージものなので、他との扱いを別にしました。 エリック・サティの音楽が好きなので、そのイメージで書きました。 ハルモニア: 調和と秩序の女神。 ラ・フランス: ご存じと思うけれど洋梨。 エリック・サティ(1866-1925): フランスの作曲家。ジムノペディが有名。 これが隔離されるなら、「blanc」も隔離されるようなネタだったな…… |